夏だ!カブトムシの季節だ!
と一般の方は思うようですが、そんなことはなく、我が家では年中色んな種類が羽化したり、生まれてきたりします。
外国産のムシを温度管理してブリードするとそんな感じなのです。
今回はたまたまその夏を目前に羽化してきたクワガタの報告です。
まずは前回、メスが羽化したニジイロ。
待望のオスが羽化しました。さあ、どんな色だろう・・・どきどき。
おー!!
これは期待以上です。
交配1代目でこれは、大成功と言えるんじゃないでしょうか?
前胸が異常に黒く、上翅はダークレッドの上にグリーンが乗っているのような色です。
まだ羽化からそれほど経っていないので、完全に固まってからこの色のままかどうかは疑問ですが、もしこのまま変化しないようでしたら本当に素晴らしいですね。
それからファブリースノコギリタカクワイ。
ずーっとメスだと思って育てていた個体が蛹化。メスにしてはやや大アゴが長いので、オスと同定していました。特に何の疑問も持たなかったのですが、この時もっと観察していれば!
なんと・・・
モザイク!!
モザイクというのは雌雄同体型のことです。
ファブリースタカクワイのそれは未だに聞いたことがないので、これが世界初公開かもしれません。
まさかこんな個体が我が家で羽化するとは思ってもみませんでした。
左側がオスで右側がメスです。
大アゴの長さが違うのは一目みてお分かりになると思いますが、ちょうど中心を境目にして艶、質感がまったく異なっています。
(写真クリックで拡大します)
他にも、脚部も左がオス、右がメスのそれなのです。
何故こういった個体が生まれてくるのか分かりませんが、たいへん珍しい個体だと思います。