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紀伊ろいカタナが往くだげな(往くだげな)その8:熊野のたんぼに日の光

続き。

おはようございます。
今日は最終日、熊野の旅館から自宅を目指そうと思います。
七里御浜の朝日からスタートです!
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ぼくにしては、ゆっくりめの出発です。
計画の上ではかなり余裕のある行程になるはずですが、果たして・・・?
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熊野と言えば、ご存知熊野古道。
バイクなのでそれをなぞることは叶いませんが、こうして熊野の山へ向かって走っていくと、その空気を感じ取ることが出来ます。
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予想どおりの山道。
誰もが気軽に立ち入ることが出来るわけではない、そんな雰囲気。
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実際、これは四輪ではかなり厳しそう。
大型自動二輪の場合も取り回しには要注意でしょうね。
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その先でぼくを出迎えてくれたのは・・・
またも巨大な岩、そして無数の棚田でした!
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丸山千枚田
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全盛期には1000枚どころか2000枚以上存在したという、石積みによって作られた棚田群です。
一時期、存続の危機に瀕していましたが、現在は保存会の努力により1340枚存在しています。
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千枚田と言えば輪島の白米千枚田が有名で、そちらを思い浮かべる方が大多数だと思います。
しかしあちらが1004枚と言われていますので、こちらの方が遥かに大規模なわけです。
この時は全体を収められる撮影ポイントが分からなくて、この程度の写真しか撮れておらず、その凄さが伝わりづらいかもですが・・・。
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緑の美しい然るべき時期に上空から撮ると、こんな感じに見えるようです。
次の機会があればリベンジしたいですね。

※写真引用:wikipediaより

この後、山を下りて再び海岸線=国道42号。
次の場所は千枚田と違って、国道のすぐ脇にありました。
花窟(はなのいわや)神社です。
すぐお隣が道の駅になっているので、ここにエスパーダを停めていくことにします。
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奥の山の頂上が虫喰岩とよく似ています。
まさか古座川からここまで、同じ地層なんでしょうか・・・?
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なんと直接、御神体へと続く参道。
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社がなく、突き当たりが御神体そのものとなっているのです。
そしてその突き当たり。
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鳥肌が立ちました!
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その白く巨大で異質な姿、狂気に満ちた造形は無表情にぼくら人間を眺める、超越的な存在そのもののように感じました。
今回の紀伊半島を巡る旅では多くの奇岩・巨岩を見てきました。
そしてそれら全てに狂気と美しさを感じたものですが、この花窟神社はその中でも最たるものだと確信しています。
日本の古代信仰がこれらに端を発し、多くの神話が紡がれていったのはごく自然の流れだったのでしょう。
もし実際に八百万の神々が存在するのならば、その姿、思考はきっと地球上の生命体とは似ても似つかぬ異質なものであったに違いありません。

境内が狭いのと、御神体が巨大すぎることからその全容をカメラに収めることは出来ません。
しかし実は国道から全体を見ることが可能ですので、近くを通る機会のある方は是非一度ご覧になってみると良いと思います。
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神社を出てそのまま国道42号で尾鷲方面へ。
42号は山中を通ってショートカットするように尾鷲に続いているので、今回はイージーにそれに付き合うことにしました。
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つづく。

10:50 | vehicle:GS125E | comments(0) | trackbacks(0)
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