続き。
ビジネスホテル高梁を宿泊先に選んだ理由は、実は映画「八つ墓村」のロケで名だたる俳優さん達がここで宿泊した、ということによります。
横溝正史好きとしては、それに関する資料や写真でも展示されてるかと期待したのですが、それらしいものは何もなかったです。
むう、残念。
さて翌日早朝。
本来ならその八つ墓村ロケ地巡りもしたかったのですが、散々書いているように1日ロスしているので、ここもカット。
山中の雲海に浮かぶ松山城を臨めるという、展望台に期待して北上します。
当然この後、峠道になっていきますよ。
こちらは高陣と呼ばれる場所。
歴史に疎いぼくはまったく知りませんでしたが、とりあえず眺め良し!(笑)
雲海と言い、なかなか条件良いんじゃない?
高陣から暫く走って、辿り着きました。
備中松山城展望台です。
・・・何も見えない・・・?
そんなことはありません、ちゃんと確認出来ました。
備中松山城です!
あんな場所に建ってるお城は初めて見ましたね。
素直にすごいです。
雲海も確かに出てるんだけど、画としては・・・うーん・・・惜しい、惜しいぞ・・・。
やや戻って、更に北上します。
緩い峠道を快走していき、シフトアップしようとすると・・・
スカッ!
あれっ?
あるはずのシフトペダル、それがないのです!!
エスパーダを路肩に停めて、改めて見るも、やっぱりない!!
このとおり。
まあ、見て何が起きたのかすぐ分かりましたけどね・・・。
これ、チェンジペダルをちょうど良い角度で取り付けると、操作した時にどうしてもロッドに干渉してしまうので、それに対応して加工した跡です。
※詳細は過去記事参照
つまり先端をカットし、改めてペダルの先を付けるための穴を開けたのですが、その穴の径がぎりぎりでついに折れてしまったということなのでしょう。
簡単に図で説明するとこんな感じ。
加工して暫くは不味いかもしれないと思い、気にしていたものの、この状態でもう2年半経過しています。
チェックするべき箇所としては、時間が経ちすぎました。
まったくのノーマークでしたわー・・・。
にしても、何もこのタイミングで折れなくても良いのになあ。
しかも先端部品は何処かに飛んでいってしまったようで、辺りをくまなく探してみましたが、見つかりません。
この旅はこんなところで終わってしまうのか?
一瞬そんな絶望的な想いにかられましたが、答えはNOです。
とりあえず今ある部材でなんとかします。
ちょうどこの穴の径に合うボルト&ナットを持ってきていたので固定。
しかし当然ペダルそのものが折れているので、すぐに外れてしまうでしょう。
そこで、その上からビニールテープでがちがちに固定してみました。
あり合わせの部品なので長さも足りず、ちゃんと操作出切るのか不安でしたが、暫くなら何とかいけそうです!
とにかくホームセンターを探さなければ・・・。
こんな山の中では何ともならないので、ひとまずこの状態で山を下りることにしました。
ゆめタウン。
名古屋では見たことのないスーパーです。
今後のことも考え多めに部材購入。
だいたいこんなもんでしょうかね?
テープぐるぐる〜。
まったく不安がないと言えば嘘に決まっています。
しかし、案外しっかり固定出来ているじゃないですか。
操作性も問題ありません。
停まった時に逐一確認しつつ、なんとかこれで旅を続行することにしました。
ただ、この事件で大幅に時間をロスしてしまいました。
醍醐桜を見に行く予定でしたが・・・
まあ、今年はどうやら他の桜の開花のタイミングも相当ずれているみたいですから、おそらく咲いてすらいないでしょう。
※この時点で3月29日
そんなわけで、あっさり諦めました。
この日第2の目的地、真庭市は勝山町並み保存地区に到着!
通りはこんな感じ。
規模からしてそれほど整備されてないかと思いきや、石畳の路面等、意外としっかりやってます。
倉敷のノウハウのある岡山だからでしょうか?
谷崎潤一郎疎開の地だったんですね、知りませんでした。
出雲街道という名もこの辺りから出現します。
中枢となる案内所等がある辺り。
やっぱり年配の方がたくさん。
ま、ぼくが行きたいところは、だいたいいつもこんな年齢層です(笑)。
白壁の建物など、倉敷から続く建築様式がここでも使われていますね。
しかしそれよりももっと下町といった雰囲気を醸し出しています。
のんびりするなら、圧倒的にこちらの方が向いているでしょう。
つづく。