続き。
ここ八尾町内に到着したのが18時ごろ、開演されるのが19時と聞いていますので、まだ1時間ほど余裕があります。
その間、町内を散策してみましょう。
日本の道100選にも選ばれている、かつて越中と飛騨を繋いだ重要な街です。
おそらく風の盆がなくても、風情のある街並を見ることが出来ると思います。
格子戸と白壁の立派な家屋が多いですね。
郡上八幡でもよく見かけましたが、目の前の通りで踊りが開催されるというのに、開け放された玄関!
古き良き日本の夏、という感じがして好きです。
こういった「普通の」八百屋さんもあまり見かけなくなり、全然普通じゃなくなっちゃいましたね。
風の盆と八尾町を演出する様々な小道具が、いちいち素敵で少し歩いては立ち止まってしまいます。
人通りがとても多いので、何もない日に訪れてみるのも一興かと思います。
屋台が集中している狭い小路に、吸い寄せられるように入っていくJUN様。
風の盆の碑が立っているこちらは、聞名寺。
この境内まで屋台は続いています。
若い方々が境内の石段にしゃがみこんで談笑しているのを見ると、あの花かひぐらしのワンシーンを思い出してしまうのは仕方ないよね?
牛串くらいしか食べていなかったので、ここで晩御飯にすることにしました。
大阪から「ふわとろ焼」なる屋台がいらしていたので、これにしてみます!
でかっ!!
厚みもすごいんですよ。
比較用に置いたあいぽんで思い出しましたが、クロミちゃんのスマホケース、新しくしました♪
大きいけど、「ふわとろ」って言うからにはきっと中身は口に入ると溶けちゃうような感じなんでしょ?なんて勝手に予想していたのですが、全然そんなことはありませんでした!
こ、こいつは・・・痛恨のミスだぜ・・・!!
いや、もう、これ、本当に見た目まんまのお好み焼きなんで!
かなり無理して半分まで。
正直、ぼくには4分の1でちょうど良いくらいです。
そんな折、ついに風の盆が始まりました。
同じ「盆踊り」でも郡上八幡のそれとはまったく異なります。
なんと言うか、とてもつつましやかで艶やか、心が洗われるようです。
その踊りを支えているのが「胡弓」でしょう。
胡弓とは弓を用いた和楽器であり、ちょうどバイオリンのように弾く擦弦楽器です。
ぼくはたまたま仕事上、この胡弓の演奏に触れる機会があり、ここを訪れる前に知っていたのですが、その物悲しくも美しい音色は強烈に記憶に刻まれていました。
再びこの音色を聴くことが出来て、思わず感極まってしまいました。
つづく。